一言コラム(第78回)【インスリン抵抗性の解決策⑧細胞を空にする II】

「細胞を空にする」1つ目は肝グリコーゲン(食事編)です。

肝グリコーゲンは肝臓の重量の約8%(100〜120g)貯蔵され、主に血糖値の調整に用いられます。
食後、腸管から門脈を通り肝臓へ運ばれたブドウ糖はインスリン非依存的に肝臓へ取り込まれ、グリコーゲンとして貯蔵されます。
実は、肝グリコーゲンを空にするのは簡単です。
一般的には食後8~13時間でほぼ枯渇するとされています。
(実際、グラフのように糖新生のためグリコーゲンの消費量は抑制、完全に枯渇するには1.5日程度必要、よってほぼ空)
そのため、夕食後翌朝の食事までにはほぼ空になっていると考えられます(朝食7時、昼食12時、夕食18時の場合)。
しかし、朝食後はいかがでしょう?
昼食までは5時間、その後夕食までは6時間と空になるヒマはありません。
おまけに、間食や夜食を摂る方はいませんか?
そうです!
肝臓で貯蔵し切れなくなったブドウ糖は全身を回り、ちゃくちゃくと脂肪として貯められ、これまで述べてきたようにインスリン抵抗性を増加させる原因になっているのです。
では、肝臓でしっかり貯蔵するにはどうすればいいでしょうか?
簡単なことです。
食事と食事のあいだをあければ良いのです。

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