一言コラム(第79回)【インスリン抵抗性の解決策⑨細胞を空にする III】

「細胞を空にする」2つ目は肝グリコーゲン(運動編)です。

前回のコラムで食事間隔をあけなければならないと言われ
「力仕事なので1日3回食べないと・・・」
「運動すればいいんじゃないの?」
と、思った方もいると思います。
では、運動する場合を考えてみましょう。
運動には筋グリコーゲンも関係しますが、ここでは肝グリコーゲンの役割を考えます。
筋グリコーゲンが貯蔵されているその筋肉でしか働かないのに対し、肝グリコーゲンは血糖値の低下に反応し、全身にブドウ糖を供給します。
30分のランニングで約250kcal消費します(体重60kg、時速8.0kmで計算)。
その際、筋グリコーゲンや脂肪よりも、血中のブドウ糖が優先的に使用され、血糖値が下がります。
血糖値が下がると、肝グリコーゲンが分解され、血糖値を保ちます。
血糖値の維持のため、30分のランニングで約62.5gの肝グリコーゲンが消費すると考えられます。
そのため、食後にこのような運動が出来ている方に関しては3食摂ることは否定しません。
しかし、日本人の1日の糖質摂取量が240g、1食で80g摂取していることを考えると、運動は全く足りていないと考えられます。
おまけに、このランニングスピードはマラソンを5時間で走りきる結構な早さです。
雨の日も・・・風の日も・・・(風邪の日も)
照る日も熱中症に負けず・・・
歳をとっても・・・一生・・・
やり続けることができる方は、3食糖質を摂りましょう!
運動で消費するって結構大変でしょ(笑)
注: 運動強度と、運動時間、消費エネルギーに関しては諸説あり、一般的と思われるものを用いました。
一般的には高強度の運動では筋グリコーゲンも使用されますが、ここでは中程度以下の運動を想定しております

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