一言コラム(第80回)【インスリン抵抗性の解決策⑩細胞を空にする IV】
「細胞を空にする」3つ目は筋グリコーゲン(運動編)です。
運動でグリコーゲンを消費するのはかなり大変なことがわかりましたが、筋肉のグリコーゲンはどうでしょうか?
筋グリコーゲンは全身の骨格筋に約300g貯蔵され、貯蔵されたその筋肉でしか働けないという特徴があります。
働くのは、高強度の短時間運動時のみとされ、例えると100m走や筋トレとなります。
これは、ヒトが持つ「闘争・逃走反応」と呼ばれる危機的な状況での緊急エネルギーとして筋グリコーゲンが使われることを示しています。
全身には約400の骨格筋があり、まんべんなくグリコーゲンが貯蔵されていますので、全身の筋グリコーゲンを使い果たすには、約400の筋肉の筋トレをせねばなりません。
しかも、いわゆる「オールアウト」と言われる状態まで1つの筋肉を追い込まなくてならないのです。
(オールオウトとは筋トレで、これ以上は挙上することが出来ないと言う状態まで繰り返すこと)
日本人の平均糖質摂取量は1日240gですので、それを筋トレだけで消費するとなると、全身の筋肉の8割でもうこれ以上挙上出来ないというところまでやらなければなりません・・・
雨の日も・・・風の日も・・・(風邪の日も)
照る日も熱中症に負けず・・・
歳をとっても・・・一生・・・
ほら!やっぱり運動で消費するって結構大変でしょ(笑)