一言コラム(第82回)【インスリン抵抗性の解決策⑫細胞を空にする VI】
「細胞を空にする」5つ目は脂肪(食事編)です。
運動では、脂肪もグリコーゲンも消費するのは難しそうだと分かりました。
残る手段は食事しかありません。
これは、以前お話した「糖質制限」がヒントとなりそうです。
久々に「満員電車モデル」を思い出しましょう。
乗 客:ブドウ糖(脂肪細胞内では脂肪)
電 車:細胞
駅 員:インスリン
駅 :食事
もうすでに、電車内は乗客でいっぱいです。いわゆるインスリン抵抗性が高い状態です。
乗客を乗せることができないので、電車はその駅で停車せず通過することにしました。
各駅停車を止め、次の駅へ向かうのです。
しかもこの電車、走っている間に少しずつ乗客が減っています。
(現実社会でそんなことが起きたら火サスの「やまびこ〇号殺人事件」ものですが、ヒトのカラダでは時間の経過とともにエネルギーを消費しますので)
乗客(ブドウ糖)の多い駅(食事)では、停車せず次の駅へ。
乗客の少ない駅だけ止まるようにしました(糖質制限食)。
徐々に電車内の乗客は減っていきます。
ある程度の駅を通過した時には、電車は空いているため、乗客の多い駅で停車しても駅員(インスリン)が過剰に働かなくても、スムーズに電車に乗り込むことができます。
これが、インスリン抵抗性の解決策です。
あなた!
各駅停車して毎食糖質過多の「駅弁」を楽しむのもいいですが
人より先に人生の終着駅が来てしまいますよ...
「無理~っ!」
と、言う方はまず間食や夜食、糖質たっぷりの食事を避けることから始めてみましょう。