一言コラム(第83回)【資源ごみから見たオートファジー】
昨年、東京工業大学の大隅良典栄誉教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したことによって、にわかに注目を集めた「オートファジー」ですが、多くの方にとっては
「なんのこっちゃ?」だと思います。
かく言う私もそうでしたので、コラムにまとめていきたいと思います。
一言で言うと
「体内のリサイクルシステム」
です。
もう少し詳しく言うと
主として「タンパク質」のリサイクルシステムとなります。
糖質が燃えるだけしか能がない「燃やせるゴミ」
だとすると
タンパク質はカラダの構成成分
筋肉はもちろん、臓器、皮膚、骨、歯、髪、爪などとなり
また、ペプチドホルモンや神経伝達物質の材料ともなり非常に大切な「資源」なのです。
ですから回収してリサイクルしなければならない「資源ゴミ」なのです(笑)
(脂質はエネルギーとも構成成分ともなりますが、ここでは割愛)
リサイクルして使わなければならないほど「タンパク質」大切なものであり
また、そのリサイクルシステムを備えているのが皆さんのカラダなのです。
それが、「オートファジー」です。